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天海龍彦

天海 龍彦(あまみ たつひこ、2000年08月20日 - )は、茨城県石岡市出身のプロ野球選手捕手)。右投左打。西鉄ライオンズ所属。

捕手としては歴代最多となる3度の首位打者を獲得し、2038年には球団史上5人目となる2000安打を達成。

天海 龍彦(あまみ たつひこ、2000年08月20日 - )は、茨城県石岡市出身のプロ野球選手捕手)。右投左打。西鉄ライオンズ所属。

捕手としては歴代最多となる3度の首位打者を獲得し、2038年には球団史上5人目となる2000安打を達成。

経歴

経歴

プロ入り前

茨城県石岡市に生まれる。小学1年生の時に水戸市へと引っ越し、小学2年生の頃に地元の少年野球チーム水戸フェニックスに入団。そのわずか一週間後に練習試合で本塁打を放つなど類まれな才能を見せ「水戸の神童」と呼ばれた。霞ヶ浦高等学校野球部では一年夏から正捕手としてレギュラーを勝ち取り、高校通算50本塁打、打率.556の数字を残す。二年夏には全国制覇を達成。

高校時代から大型捕手としてプロスカウトから高い評価を得ていたものの、当時の野球部の監督である永井満直に「打者としては既に一人前だが、捕手としてはまだまだ勉強が必要」と評されたこと、そして天海本人も大学野球で鍛えたいと考えていたことから早稲田大学人間科学部に進学。

早稲田大学では主に3番打者として、同期で4番打者の長谷川昂輝、1学年上で5番打者の山下修平と共に強力クリーンナップの一角を担う。2021年の3年秋には打率.444、3本塁打の好成績でチームの優勝に貢献するとともに、ベストナインに選ばれた。続く2022年春にもチームの2連覇と共に2度めのベストナインを獲得。在学中の通算成績は315打数110安打、打率.345、8本塁打、63打点だった。

2022年のNPBドラフト会議西鉄ライオンズから2位指名を受け、11月28日に契約金8000万円、年俸1200万円で仮契約した。

西鉄時代

2023年はルーキーながらオープン戦から積極的に捕手として起用され、打率.278 1本塁打と結果を残す。この好成績が認められ開幕一軍入りを果たすと、4月5日の阪神ジャガーズ戦で8番・捕手としてプロ初出場・初先発。この次第は3打数無安打に終わったものの、翌日4月6日には大原智行から中前打を放ち、プロ初安打を記録。
当時のチームは正捕手の小林憲司が高齢と度重なる故障によって継続的な出場が難しく、中堅捕手の福山和晃佐賀修一が伸び悩んでいる状態であるなど厳しい捕手事情を抱えていたことから、田辺行雄監督は天海を新しい正捕手候補として辛抱強く起用する方針を示していた。
そんなチームの期待に応えるように、前半戦こそ打率.245、本塁打も0とプロの壁に苦しんだものの、後半戦は3割を大きく超える打率を記録し、8月4日の東京リアノスパローズ戦では倉善治からプロ入り初の本塁打を右越えに放つなど尻上がりに調子を上げ、最終的に打率.290の好成績でシーズンを終えた。さらに盗塁阻止率もリーグトップの.404を記録し、その成績が認められ2023年度のパ・リーグ新人王を受賞。捕手が新人王に選ばれたのは1984年藤田正一以来3人目、39年ぶりであった。

2024年は開幕から正捕手として先発起用され、一時は首位打者に躍り出るなど好調な滑り出しを見せ、自身初のオールスターゲームへの選出・出場も果たしたが(結果は2打数無安打)、昨年とは対象的に後半戦につれて打撃不振に陥り、打率.258、出塁率.334はいずれも昨年を下回る結果となった。一方、守備面では昨年を上回る盗塁阻止率.426(リーグ2位)を記録し、自身初のゴールデングラブ賞に選ばれるなど正捕手に恥じない働きを見せた。

2025年は5月に足の故障によって離脱し、佐賀に一時正捕手の座を譲る形となった。6月22日の宮城イーグルス戦で復帰し、その試合で自身初となる1試合2本塁打を記録。その後も打撃好調を維持していたものの、8月27日の朝日ガーディアンズ戦ではファウルチップを受けた際に左手中指を骨折し、再び離脱を余儀なくされる。結局、最終的に52試合の出場にとどまった。

2026年は、キャンプ中にチームメイトの川原優吾を参考に打撃フォームの改造を図った。新しいフォームに慣れるまでに時間を要し、4月こそ打率.221と低調だったが、5月以降は一気に調子を上げて6月には打率3割に到達。さらに7月11日の阪神ジャガーズ戦では捕手としては1999年の小川敦弘以来27年ぶりとなる1試合5安打を達成。ロッテクラウンズ松井隆浩と熾烈な首位打者争いを繰り広げ、わずか3厘差でリーグ2位に終わるものの自己最高の打率.331を記録。また、この年は盗塁も積極的に敢行し、37盗塁でNPB史上初となる捕手の盗塁王に輝いた。さらに、自身初となるベストナインを受賞。なお、守備面では盗塁阻止率.317とやや精彩を欠く形でゴールデングラブ賞を福岡キーエンスホークス甲斐田倫也に譲った。

2027年開幕前の3月に開催された第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選出された。同大会では正捕手として全試合に出場し、第5戦のメキシコ戦では決勝の2点本塁打を放つ。打率.333 1本 4打点で大会ベストナインに選出され、日本の準優勝に貢献した。

シーズンでは、

選手としての特徴

選手としての特徴

打撃

地面と水平になるように寝かせたバットを体の後方に吊り上げるように構え、そこから小さなステップでシャープに振り抜くスイングを特徴としている。
この打撃フォームは弓道から着想を得て開発したとされており、本人曰く「

人物・エピソード

人物・エピソード

あああ

詳細情報

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2023 西鉄 116 459 400 45 116 20 4 3 153 38 3 3 22 3 32 1 2 56 5 .290 .343 .383 .726
2024 118 453 395 63 102 17 2 4 135 57 11 3 10 2 42 0 4 74 11 .258 .334 .342 .676
2025 52 185 168 17 46 7 0 4 65 22 6 0 4 1 12 1 0 27 1 .274 .320 .387 .707
2026 122 501 450 67 149 34 2 4 199 63 37 9 5 3 41 5 2 45 8 .331 .387 .442 .829
2027 135 571 482 80 154 31 6 19 254 74 23 6 8 7 66 1 8 69 12 .320 .405 .527 .932
2028 143 600 517 96 185 34 2 19 280 71 21 5 3 2 68 2 10 58 8 .358 .441 .542 .982
2029 122 498 415 58 137 23 1 25 237 61 16 2 8 4 60 0 11 65 5 .330 .424 .571 .996
2030 135 534 470 54 157 21 2 23 251 45 9 2 4 1 56 1 3 51 12 .334 .408 .534 .942
2031 138 574 468 78 162 23 2 21 252 83 7 1 2 4 93 3 7 58 15 .346 .458 .538 .997
2032 143 588 491 62 162 40 4 16 258 64 4 1 3 3 82 0 9 45 7 .330 .432 .525 .958
2033 97 376 313 31 83 22 1 11 140 47 4 1 2 2 54 1 5 61 10 .265 .380 .447 .827
2034 122 541 453 56 133 18 3 20 217 72 9 0 4 1 79 3 4 63 5 .294 .402 .479 .881
2035 137 550 467 78 156 21 1 15 224 67 2 1 4 5 68 0 6 48 13 .334 .421 .480 .901
2036 118 457 402 52 127 25 1 16 202 45 2 0 1 1 51 0 2 56 5 .316 .395 .502 .897
2037 125 480 412 56 120 18 0 15 183 48 1 0 0 3 60 0 5 61 8 .291 .385 .444 .830
2038 131 530 453 74 137 26 2 15 212 67 0 0 0 2 72 0 3 46 5 .302 .400 .468 .868
通算:16年 1954 7897 6756 967 2126 380 33 230 3262 924 155 34 80 44 936 18 81 883 130 .315 .402 .483 .885
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績





捕手






















2023 西鉄 116 801 58 6 5 5 .993 57 34 23 .404
2024 118 953 71 3 13 4 .997 47 27 20 .426
2025 45 377 21 1 6 1 .997 18 11 7 .389
2026 120 922 88 2 10 1 .998 60 41 19 .317
2027 135 1013 81 3 13 7 .997 67 37 30 .448
2028 143 1054 110 1 9 4 .999 57 27 30 .526
2029 122 903 82 3 11 2 .997 70 37 33 .471
2030 135 966 78 0 10 3 1.000 69 41 28 .406
2031 138 931 94 1 7 0 .999 75 44 31 .413
2032 143 1021 88 0 14 3 1.000 67 37 30 .448
2033 92 607 50 0 5 1 1.000 52 32 20 .385
2034 119 813 66 0 11 0 1.000 62 29 33 .532
2035 135 917 78 2 6 2 .998 60 32 28 .467
2036 110 703 80 0 10 0 1.000 65 41 24 .369
2037 120 822 72 1 7 2 .999 61 41 20 .328
2038 117 678 65 1 8 0 .999 68 48 20 .294
通算 1908 13481 1182 24 145 35 .998 955 559 396 .415

表彰

記録

脚注

脚注

  1. ジャパン・スポーツ・マーケティング. 2023年5月7日閲覧。
  2. 木下健児 (2014年4月24日). “ミスタースワローズといえば誰ですか? - 半数近くの票を集めた1位は……”. マイナビニュース (マイナビ) 2015年2月20日閲覧。
  3. 福本豊『阪急ブレーブス 光を超えた影法師』ベースボール・マガジン社、2014年、p.167
  4. 「いじめで野球やめた」 どつく、殴る、蹴る、一気飲みで吐く… 中学1年で転校した過去明かすABEMA
  5. 無名のメガネ捕手、古田が殿堂に入ったワケ”. 東洋経済オンライン
  6. 「幻に終わった"日本ハム古田"、ヤクルトで平成最強捕手へ」【プロ野球世紀末ブルース】”. エキサイトニュース (2016年11月30日). 2021年7月18日閲覧。

関連項目

関連項目

外部リンク

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